池田町のお茶は、岐阜県池田町の池田山の東に広がる丘陵地の茶畑で暖かい日差しを受けながら育ちます。
池田町のお茶の歴史はとても古く、文献によれば西暦1600年頃からすでにこの地で生産が始まっていたと伝えられています。元々は薬として生産されていましたが、1793年に、揖斐郡六之井出身の庄屋五十川兵治郎が池田町のお茶を煎茶として本格的に生産し始めました。
1824年には京都・西本願寺の法主に献上し、「六ッ之井」の和歌と礼状を受け取るなど、徐々にその知名度を高め、江戸末期には地域全体で茶業が営まれるようになっていきました。
毎年4月下旬の初競りの際に、原料を見て、肥料がしっかり回っているかどうか、色、つや、重さはどうかお茶の力を見極めます。
ひとつひとつの茶葉から仕上がりをイメージして、火入れと合組を決めていきます。美味しいお茶づくりのためには、まず茶葉に対する知識や経験など茶師としての技術が必要なのです。
火入れや合組を調整し、年間を通じていつも変わらない味と良質なお茶を提供し続けています。